1998年よりオーガニック農法

スペインで最大の産地ラ・マンチャのアルカサル・デ・サンファン町に位置する、1920年に設立された家族経営のワイナリー。畑は標高600～650mにあり、アイレンおよびテンプラニーリョを総面積45ha所有しています。しかもアイレンの樹齢は50年～110年、フィロキセラの害を免れた自根になります。（これは本当に稀なのです）1998年よりオーガニック農法を実践しています。

過酷な環境に適応するアイレン種とテンプラニーリョ種

ラ・マンチャ地方は夏は猛烈な暑さ、乾燥に冬は寒冷の為、適応できる品種が限られており、代表的な白葡萄品種はアイレンです。株仕立て（ゴブレ）で枝は最大1mにもおよび、直径で最大2mにもなります。果実自体は大ぶりで果皮にも厚みがあり、葉が房を覆い隠すように茂り、過酷な気候条件を生き延びる事を可能にしています。およそ23haあるアイレンの畑の土壌は水捌けの良い砂質で、時折り地中から石灰岩がまばらに顔をだしています。また、テンプラニーリョの畑は石灰岩の礫が地表を覆っており、夏期の葡萄成熟に一役買っています。

このワインの特徴は

色合いを見図り、ステンレスタンクにて発酵途中のマスト（発酵中の醪）をセニエ法により抜き取ります。残った果房は別の100Lサイズのタンクに移して醸し発酵を続け、更に濃くなった液体を再び元のステンレスタンクに戻し、この鮮やかな色を出しています。
石灰質土壌由来のハッキリした酸味と、じっくり醸したテンプラニーリョのラズベリーと華やかなブーケが素晴らしく、程よい塩味も感じられます。食中のロゼワインとしてぜひお楽しみください。