ニュージーランド南島にあるブティックワイナリー

ブラッケンブルックは、ニュージーランド南島にある北端の町ネルソンから、非常にアロマティックなワインを生産するブティックワイナリーです。葡萄栽培に適した温暖な海洋性気候と粘土質の土壌で、北向きのなだらかな斜面に20ヘクタールの葡萄畑を所有しています。DanielとUrsula夫妻がヴィンテージ毎の特徴を大切にした、手作業のワイン造りを行っています。ダニエルは90年代初めにCanterburyのLincoln大学で葡萄栽培とワイン醸造学を学び、卒業後、オーストリア、ドイツ、ニュージーランドで研鑽をつみました。彼が最も影響を受けたのはアルザスの生産者「Olivier Humbrecht」です。　

極めて丁寧なワインメイキング

ブラッケンブルックでは、サスティナブル（持続可能）な葡萄畑で大切に育てた果実を、グラヴィティシステム（※）を最大限に活用した構造のワイナリーで醸造。仕立てはヴァーティカルシュートポジション(VSP)を採用し、果実は地面から700mmの低い位置にコントロールしています。灌漑は行わず、地中深くまで根が張るよう促します。　ニュージーランド最長の日照量（約2,500時間／年間）を誇るサニーネルソンで十分な日照量を浴び見事に熟した葡萄は、凝縮感がありきめ細かい質感の香り高いワインを生み出します。若干の発泡を感じるのは、極めて丁寧なワインメイキングが二酸化炭素を外に逃がさない程であることに由来します。この微かな発泡が、香りをグラスいっぱいに広げる事に一役かっています。

グラヴィティシステム（※）

ワイナリー内は傾斜の高いほうから順にワインメイキングの手順にそって作られているため、ポンプを使用する必要がなく、タンク間の移送も全て重力で行えます。また、清澄は必要ありません。この為、白ワインは100%VEGANです。VEGANとは動物由来の成分を一切含まないワインの事です。ベジタリアンの為だけでなく、アレルギーにも安心。現在ニュージーランドでは約５％がヴィーガンワインに認定されています。

このワインの特徴は

マールボロ地区の特徴である青草やハーブ系の風味は控えめで、ネルソン地区のこのワインはみずみずしい果実感とミネラルが特徴的。素晴らしく深みのあるトロピカルフルーツ、奥底にほのかに感じる赤唐辛子のニュアンス。クリスピーで上品な酸味。余韻は長くて魅惑的。 ボトリング前の清澄は行わずに、一度だけフィルターにかけた後瓶詰。