意気投合した2人のワイン生産者

Fossil&Fawnは、ジム フィッシャーとジェニー モスバガーと言う2人のパートナーが立ち上げた生産者です。ジムは子供時代にブドウを植樹する手伝いをした事はありましたが、実家自体は全くワインと縁のない家庭でした。大学卒業後にワインに興味を持ち、ワインビジネスの世界に入りました。その後、ワイン造りに本格的に関わりたいと思うようになり、各所で修業を重ねました。
ジェニーは元々美術の修士号を持つほど、美術の分野で成功していましたが、ワインの世界に転身し、8年間ワイン販売の経験を積みました。その後、2人は意気投合し、ワイン生産者への道へと進む事となりました。

最初は家族が育てるブドウから

このドメーヌは、2011年の夏の終わりにちょっとしたアイデアとして始まりました。既存の大手生産者に比べ、もっと複雑で、スリリングで面白い、やりがいのあるプロジェクトへと発展させるよう、アイデアを発展させていきました。最初は自分たちの家族のブドウ畑から少量のワインを造るというところから始まり、小さな家庭的プロジェクトでしたが、次第にワイン生産者として自立したいと感じるようになり、そのアイデアの発端から約2年後、Fossil & Fawnはワイン生産者として正式に誕生しました。

目標は自分たち好みのワインを造ること

以下、2人からのコメントです。
「私たちは、大胆なアピールやスタイルにあまり興味がありません。私たちの目標は、自分たち好みのワインを造ることです。私達が造るワインは、ワインを通してブドウ畑 (テロワール) が語ることを可能にする自然なアプローチで造られていることに気づきました。自然酵母を培養し、人工的な物を一切使用しませんし、酸化防止剤の添加は必要最小限にし、新樽も極力使いません。ミニマムかつナチュラルなアプローチは、私たちが手作業で行っている証で、その結果がこれらのワインに表れており、酸味、骨格、バランスを備えたワインは、今夜のディナーを見事に引き立ててくれるでしょうし、セラーで数年寝かせれば、ご褒美として素晴らしいワインになるでしょう。是非、私たちのワインを楽しんでください。」

このワインの特徴は

濁りのある薄い赤、濃いめのロゼ的な外観。イチゴ、フレッシュなチェリー、赤スグリと言った小粒なベリー系の香りに加えて、オレンジピール、少々のレモン、土っぽさも加わってきます。 味わいは、明確でフレッシュな果実感とスルスルと喉を通るソワフさ、フィニッシュに感じる白胡椒的スパイスを感じられ、難しいことを考えずにグイグイと飲み進めてしまう柔らかさを感じます。複雑と言うより、シンプルな味わいを楽しみたいときに飲むことをお勧めします。

よく見かけるアルザスのピノ グリとは違い、赤ワイン (薄い赤、濃いめのロゼ) として、2014年から造られているキュヴェ。ピノグリは、ピノ ノワールの遺伝的変異種でありながら、誤解されがちな品種だと考えている彼らは、マセレーションする事でそのポテンシャルを最大限に発揮することが出来ると考えました。醸造、熟成はピノ ノワールと同じように行われ、樽で9ヶ月間熟成されます。