オーバー・ザ・レインボー/ウィンダウリー エステート
日本人捕虜にまつわる大事件「カウラの大脱走」
1944年、第二次世界大戦中カウラの地で捕虜になっていた日本兵約1000人余りが大脱走を企て200名以上もの死者を出した事件がありました。当時戦争に出向いた日本人兵にとって「生きて虜囚の辱めを受けず」という一種の思想が根付いており、手厚い待遇だったと言われるカウラ戦争捕虜収容所から1000人が脱走を試みたのです。結果は成功者ゼロ。死傷者だけをだして失敗に終わったのでした。
その後、カウラの人々は事件で命を落としてしまった日本兵を手厚く葬り、日本との友好関係を深めるために本格的な日本庭園や日本文化センターを作りました。さらには日本人墓地から日本庭園までの5kmの間に約2000本の桜を植え、毎年桜祭り(10月頃)が行われるようになりました。