ナチュラルワインを生み出す希少なワイナリー
トレイル・エステート
ワイナリーの名前の由来について
トレイル・エステートの名前は、今はハイキングコースとなっている古い鉄道路線に由来しています。この鉄道路線は、私たちのぶどう園の南側に沿って走っています。当初(2011年に創業)、この地域は比較的若いワイン産地であり、人々が私達のヴィンヤードを見つけやすくするために地理的な名前を選ぶことにしました。この鉄道路線は主要道路から外れたところにある為です。今ワイナリーを立ち上げるなら、もう少し個性的な名前を選ぶでしょうが、当時のワイン業界は今のようなものではありませんでした(笑)自然派ワインを造ろうと決めたきっかけは何ですか?
自然派ワインを作ることにしたのは、いろいろなことに興味があって、自分なりの考え方があったからです。最初は、ワイナリーを始めたときは、当時のワインの流行に合わせて、普通のやり方でやっていました。でも、2015年からは、試行錯誤しながら、もっと自然に近いワインづくりに変えていきました。この変化は、ワインづくりの過程でどこまで手をかけなくてもいいのか、ワインがどうやって自然に変わっていくのかを知りたかったからです。
どのような思いや手法でワインを造っていますか?
ワイナリーでは、皮ごとぶどうを使ったワインを作ったり、自然に発酵させたり、最後にろ過しなかったりしました。大事なのは、決まった計画に従うことじゃなくて、ワインの状態を見て、味や面白さを感じることでした。このやり方では、毎年、収穫するぶどうが違っても大丈夫で、それぞれの年に合わせてワインの特徴も変えられました。それから、ワイナリーでは2019年からぶどう畑で有機栽培を始めました。土の健康を守ることが大切だと思っています。自然と仲良くすることで、特別な薬を使わなくても済むようにしました。 結局、自然派ワインを作ることにしたのは、色々なことに興味があって、探求したくて、ワインづくりの変化を楽しめる気持ちがあったからなのです。