パルティーダ・クレウス
流体力学専門のエンジニアが土に行きつく
スペイン北部カタルーニャ地方の南部の沿岸沿い、タラゴナから東北に30km。 やや内陸に入ったボナストレ村に拠点を置くオーナーのマッシモ氏は、イタリアのピエモンテ出身。代々ワイン造りを行っている家系で育ちました。ワイン造りの前は、流体力学専門のエンジニアで、パラグライダーの羽を作っていました。イタリア軍のパラシュート・ライセンスを持ち、スカイダイビングの達人でありながら、登山家、クライマー、海ではセイラーでもありました。「空」と「海」を愛した彼が最終的にたどり着いたのは「土」でした。地場品種スモイとの出会いが移住を決意させた
カタルーニャの土地で自給自足の生活をしたいと想い、生活の拠点を探し求めていたマッシモ氏に衝撃的な出会いが!標高200m、海まで4㎞、森に囲まれた畑に植えられた数本のスモイの古木を発見したのです。マッシモ氏はすぐにこの土地でのワイン造りを決意しました。マッシモ氏が自然に忠実に造るワインは、一般的なスペインワインの世界とは遠くかけ離れた別次元の存在。畑はもちろん不耕作。ぶどうは一見どこにも見当たらないほど多種多様な植物の中に埋もれています。「この畑には雑草など存在しない。森にある植物は全て何らかの役割をはたして、互いに良い影響を与えているんだ」
自然がくれた環境でスモイ、ガルー、ヴィニャテール、カルトゥシャ・ベルメイなど、この土地に古くから根付いた地場品種だけを使った、真のテロワールワインを造ることだけに全力を注いでいます。
瓶詰まで一貫してSO2ゼロ。天然酵母で発酵、ノンフィルター。もちろん畑は無農薬、無化学肥料。銅や硫黄も一切まきません。