ケミカルなものが必要ない自然環境

カンティーネ・マドンナ・デレ・グラッツィエは、3代にわたる農家です。当時から無農薬を実践していましたが、元々南イタリアにもかかわらず高標高・冷涼な地域。風が強く、ケミカルなものを使用する必要のないワイン産地だったのです。土地がしっかり重たく、この土壌・気候から生まれた黒ブドウはタンニンとポリフェノールをたっぷり含んだ長期熟成型のワインになります。

銀行に借り入れをしてモダンなワイナリーを建設

2007年23歳の時Paoloがワイン造りを本格化しようと決意！ 2002～2007年にいくつかのイタリアのワイナリーで修業、最後はNew Zealandにまでワイン研修に 行った現当主パオロ氏。帰国後、父に頼み銀行に大きなお金を借り、設計士の兄にデザインを任せて、自宅敷地内にモダンなワイナリーを建築します。

ギリシア原産のアリアニコ

イタリア南部バジリカータ州では、アリアニコ種から造る赤ワインがDOCアルアニコ・デル・ヴルトゥーレとしてDOC認定されています。ギリシア原産のブドウで、紀元前のElleniecum種に由来するそうで、ギリシア＝hellenicを意味するイタリア語ellenicoが転化した名前だとか。アリアニコは、寒暖差が大きい気候、火山性土壌を好みます。

このワインの特徴は

明るいルビーの色調から、チャーミングなカシスの甘い香りが拡がり、冷涼感伴うアフターに豊かなタンニンが溶け込み、アフターにはたっぷりの塩気を感じます。