環境保全米を使用

「W」に使用される酒米は、環境に負担をかけないよう農薬や化学肥料を極力減らし、消費者の健康を守る環境保全型農業を推進している農家より積極的に調達推進しています。これにより、環境保全米を使用した商品開発を推進し、環境保全型農業を応援する事ができます。

純米大吟醸規格でも純米酒表記のワケ

通常、「米」「米麹」「水」のみを原料として、精米歩合50%以下で醸したお酒はを純米大吟醸と呼ぶことができます。最高級クラスの日本酒を指す言葉といっても過言ではありません。しかしながら「W」は、純米大吟醸規格にも関わらず純米酒の表示にしています。これは、精米歩合を小さくすること、数字をもてあそぶことが「W」の目指す本質に近づくとは考えてはいないからです。そのため「W」製品はすべて純米酒表示となっているのです。

酒造好適米：穀良都

ひだみのりは平成12年に姿を消した絶滅品種ですが、JA南吉城酒米組合・岩塚吉朗氏の作付けにより15年振りに70俵を復刻しました。酒造米としての特性は、玄米タンパク質含有率が低く、淡麗でスッキリとしたキレの良い酒を生み出します。

柿渋染め木綿搾りの復活

「木綿搾り」とは、江戸元禄時代より昭和20年代まで連綿と続いた古の搾りの技の原点です。現在の搾りの主流は、薮田式圧搾機（やぶたしきあっさくき）を使用した空気圧式であり、化学繊維のアクリル布が使用されています。「木綿搾り」は機械化と大量生産を追求する明治以降の近代醸造の隆盛により、非効率な時代遅れの技として全国的に姿を消してしまいました。
しかしながら「失われた伝統の検証」をテーマに、柿渋で染めた木綿袋を復活させ昔ながらの舟しぼりに挑戦。昔の製法をよみがえらせるだけでなく、現代の技術も取り入れることで「香り」「旨味」をともに増すことを心掛け気品あふれるお酒に仕上げました。

このお酒の特徴は

木桶仕込み・柿渋染め木綿搾り。味の特徴としては、柿渋に含まれている高分子タンニンがアルコールと反応して独自の甘味を醸しています。柿渋の効果でお酒が滑らかになり、舌触り、喉ごしがキレイな、いわゆる昔風のテリのよいお酒になります。