友人のフランク・コーネリッセンに栽培とワイン造りを教わった。

フランク・コーネリッセンと言えば、エトナの自然派醸造家として知らぬ人はいないほどの存在です。

今一番人気でワインが全く手に入らないの が「ジローラモ・ルッソ」

当主は「ジュゼッペ・ルッソ」。パッシピッシャーロ地区で代々葡萄栽培を行ってきた葡萄栽培農家の息子で、この地域の地主でもあります。
彼は、エトナが注目されて有能な造り手達が移住しワイン造りを始めた事に刺激を受けました。そして、この土地で産まれた自分こそエトナ・ワインを造るべきなのでは？と考えたのでした。
2003年、26haの土地を父親から相続し、15haが葡萄畑です。エトナ北斜面の標高650～800mに位置し、元々葡萄栽培農家だったので良い区画を所有しています。そして自分1人で管理できるだけの畑を残し、その他の畑は「パッソピッシャーロ」や「フランク・コーネリッセン」等の優れた造り手に貸しています。

火山岩がもたらす魅惑的な個性

彼の畑には過去の噴火で流れ出た溶岩の塊が残されています。土壌はこの火山岩が時間をかけて風化し、 細かい砂になったものが粘土と混ざったものです。 火山岩は水はけが良く、PHが低いので、葡萄は熟しながらも酸度を保つことができます。マンガンや鉄が多いのもエトナの大きな特徴なのです。凝縮度の高い小粒の葡萄から造られる彼のワインは 圧倒的な濃厚さを持っていて、若いうちは理解しにくいワインと言えます。しかし。時間と共にエトナ特有のミネラルや、真っ直ぐなストラクチャーが出て来ます。

このワインの特徴は

エトナの地ブドウである黒ブドウ、ネレッロ・マスカレーゼ。シチリアのピノノワールと言われるこのブドウを、さわやかな余韻を楽しむロゼにしたのがこのワインです。飲み終えた後の満足感は随一でしょう。