オーストリアワイン界のサラブレッド!ヨハンナ・マルコヴィッチ
JOMA“ヨマ”とはゲアハルト・マルコヴィッチの娘である、ヨハンナ・マルコヴィッチが手掛けているできたばかりのブランドです。
オーストリアで名を馳せる父、ゲアハルト・マルコヴィッチ
このワインを知るためには、まず父と娘の関係を紐解くことから始めないといけません。父であるゲアハルト・マルコヴィッチは、ニーダーエステライヒ州カルヌントゥムに約50ヘクタールもの畑を所有し家族経営ワイナリーを運営しています。国内でも生産量が多いワイナリーであり、オーストリアで一番影響力のあるワイン・グルメ雑誌「FALSTAFF(ファルスタッフ)」ではなんと4つ星を獲得!また1999年に“Winemaker of the year”という称号を得ているのです。マルコヴィッチのワインは国内、国際的に高い評価を得てオーストリアを代表する生産者の一人となっています。
経営学を学んだ娘、ヨハンナ・マルコヴィッチ
さて、父ゲアハルトの背中を見て育った娘のヨハンナ。彼女は当初ワイナリーを継ぐ考えはまったくありませんでした。それよりも経営学を学びたい!と、ウィーンの大学へ進学。勉強の傍らウィーンのワイン業界“WEIN&CO”(オーストリア最大のワインショップチェーン)のマーケディング部門で働き始めました。この時に感じるものがあったのでしょう。それから3年後、家業を手伝うことを決意するのです。こうして実家のワイナリーに入り、アントレプレナーシップ(起業家精神)とセラーマスターとして学びつつ、働き始めました。
ドイツと南アフリカで経験を積み・・・
その後彼女は他の新しい世界を見たいと思い、2か国でインターシップを行います。ドイツでは、ファルツのワイナリー
Friedrich Becker(フリードリッヒ・ベッカー)
で働き、収穫作業とシャルドネとピノ・ノワールについて学びを深めました。そして2020年には、南アフリカ・スワートランドのJohan Meyer(ヨハン・メイヤー)で収穫期に働き、ナチュラル・ワインについて学びました。
※「えっ!ハウディでも取り扱い実績のあるワイナリーに修行に出向いてる!」という不思議な縁を感じています(*^^*)
新しいブランド“JOMA”は低アルコールでライトに
偉大な父のDNAは彼女をワイン生産者へといつの間にか誘っていたのかもしれません。様々な経験ををする中で沸々と湧き上がる衝動、それが若くして新しいブランド“JOMA”の立ち上げに繋がります。ヨハンナ(Johanna)の「Jo」とマルコヴィッチ(Markowitsch)の「Ma」を組み合わせ「JOMA」。コンセプトは、ナチュラル、伝統的なスタイルの天然酵母と大きな古い樽、無清澄、無濾過。硫黄は不使用かボトリング時にごくごく少量15m/g以下のまで使用にとどめる。そして、低アルコール、ライトなスタイル。これからの世代である若者にも親しみやすいスタイルを追求し、あえて父親とは真逆のワインを生産する事を目的としています。
このワインの特徴は
ムスカテラー特有のアロマティックな香りに、草原、ハーブ、新鮮な花、キンカン、フェンネル、白ゴマのニュアンス。ボディは、香りと反面、しっかりドライで、酸とミネラルも感じられます。スキンコンタクトしていますが、白よりのオレンジワイン。無濾過のため、ボトルを振ってから飲むのをお勧めします。