生活に必要なものはすべて自然の循環の中に

1986年、ダニエーレ・マッザンティはリヴォルノの南、ボルゲリやスヴェレートから内陸に入ったサッセッタの山奥に土地を購入しました。何もない未開の土地に、自ら小屋を建て、畑を耕し、野菜の栽培、牛や豚、鶏などの飼育、自然に敬意を表した生活により循環型社会を実践。現在は、生活に必要なすべてのものを自分たちで生産しています。

海岸特有の風と山岳特有の土壌の二面性が個性に

ワインの醸造については、2007年あたりから長男であるマティアが栽培と醸造を担当しています。畑は現在8.5ha、栽培は一切の農薬類を使用せず、ビオデナミ式の調剤と、自家製の熟成堆肥を使用。標高180ｍ～250ｍ、海岸から直線距離で5ｋｍしか離れていない土地は、砂質、地中深くにある石灰質土壌、海岸特有の暖かい空気と塩気を帯びた風と、岩石や鉱石（水晶、石英）が多く赤土が多い山岳特有の土壌という二面性を持った環境です。そしてチェッレータという土地の個性をワインに表現しています。

このワインの特徴は

アプリコットや黄桃のトロピカルな果実味が豊かでヴェルメンティーのらしさを感じます。樽での熟成期間を昔のように短くした為、飲みやすく、豊かな果実味を楽しめるタイプになりました。

このワインのラベルは

子供の頃から素晴らしいワインを生産することを夢見ていた、長男マティア（マティスと呼ばれています）に捧げられています。また、このワイナリーが瓶詰めした最初のワインです。夢の世界から現実（ブドウ園）へと降りていくマティアを表しており、背景には彼の生まれ星座・蟹座が明るく輝いています。