2009年には国際有機憲章を取得

偉大なワイン産地、マルゴー村の向かいにあるコート・ド・ブール。この知名度の低いボルドーのアペラシオンがピエール・アンリ・コザンの本拠地です。ベルギー出身の醸造家。1970 年代から家族経営をしています。ビオディナミ農法によって原点回帰したボルドーの代名詞的なワインです。この畑は1841年まで遡ることが出来る平和で自然が保たれた場所で、2009年には国際有機憲章を取得しています。

自然環境の保護のため農薬不使用

ワイナリーでは自然環境の保護に重点を置き、農薬の使用を禁止しており、ワインは主に粘土質土壌から生まれるメルローとマルベックから造られます。深みのある色調、スパイスの香りと豪奢な果実味があります。
ワイナリーでは二人の従業員、ノエルとヴィルジニーと共に28 ヘクタールの畑を管理。ノエルはカビ病やオイディウムから葡萄の樹を護る役割を、ヴィルジニーは栽培全般を担当。ピエールは畑仕事からワイン造り、販売に携わっています。妻のアメリーは建築家で、シャトーに事務所も構えています。
人工的なもの、樽などの木材、化学物質、これら全てを排除したワインを造ることを目指し、葡萄そのものにフォーカスした果実味に溢れたワインこそが彼らにとっての“現代のワイン”です。

2018年からデメターも取得

葡萄畑は2009年から有機栽培に、2018年からビオディナミ栽培を取り入れてDemeter 認証も取得しています。Demeter はワイン造りにとって最も“自然”な認証です。到達点としてではなく、自然への敬意を常に意識するようになる事が重要だと考え、動植物の生態系を活動に組み込んでいくことに積極的に取り組んでいます。

このワインの特徴は

紫がかった深みのあるガーネット。黒い果実の香り。ザクザクとした質感、細かく挽いたスパイス、果実味は極めて細 かく口当たりが滑らかです。タンニンが前に立たず、余韻のフレッシュな果実とミネラルを際立たせます。