超一流畑のみを所有

モイレンホフのワイン造りのテーマは、「甘くてもハーモニーが大事。ファインでフルーティなワイン造り」です。他の生産者がうらやむような超一流畑のみを所有しており、もっと有名になってもいいと、いつも思います。反面、有名になればほとんどの場合価格が上がりますので、そうなって欲しくないような…そんなことを考えさせられてしまうような生産者です。ユステンは、ワイン造りに一生懸命な半面、自分のことを伝えるのが苦手そうな寡黙な人です。「ワインが語ってくれるよ。」、そんな言葉が似合いそうです。

ワイン造りがモダンなスタイルに

伝統的にズースレゼルヴは使用せず、発酵を途中で止めて甘みを残しています。今でこそ、モーゼルの一流の生産者の間では一般的になっているこの方法も、実はモイレンホフが初めて試みた方法です。ステンレスタンク・樹脂タンクを100％使用し、移動式冷却装置を使うなど、ワイン造りがモダンなスタイルに変わってきています。

高評価を受ける

ワインライターのスチュアート　ピゴットはエルデナー　トレップヒェンの5つの主要な生産者に、またロバート　パーカー　Jr.も何年にも渡って高い評価を付けています。
★「ヴィヌム2019」で2．5星
★「ゴーミヨドイツワインガイド2019」で赤2房

このワインの特徴は

レモンやグレープフルーツを思わせる柑橘系のアロマに加え、熟したリンゴの要素が感じられます。口に含むと非常に集約があり、しっかりとした骨格、十分な酸が感じられます。余韻にはほんのりと心地よい苦みが感じられます。
葡萄の平均樹齢は20年、土壌は風化した粘板岩で青色、灰色粘板岩に加え、一部に赤色粘板岩が混ざっています。斜度60％、日当たりの良い南向きの急斜面です。収穫量は55hL／ha。収穫した葡萄は20hLのステンレタンクで17度に温度管理しながら4ヶ月発酵させます。同じステンレスタンクで数ヶ月熟成させます。