シラーズの概念を超えるピュアな酸化防止剤無添加

鮮やかな紫、フレッシュな赤や黒い果実、ブルーベリーのような、若く明るい花の香りが立ち上ります。
単一畑で収穫したシラーズをステンレスタンクで発酵熟成。数日後に飲んでも衰えることのない味わいをぜひお楽しみください。

南オーストラリア・マクラーレンヴェイル地区に誕生

バトル オブ ボスワーズ（Battle of Bosworth）は2001年、「単一畑」「オーガニック栽培」を基本としてワインを造る家族経営のワイナリーとして南オーストラリア・マクラーレンヴェイル地区に設立されました。 ジョック・ボスワースとルイーズ・ヘムスレイ・スミスが創立者です。ワイナリー名はジョック自身の名前の起源ともなる「Battle of Bosworth: ボスワースの戦い（1485 年、イングランドの薔薇戦争中の重要な戦闘）」から引用されています。
ジョックが葡萄畑で【オーガニックの原理】に関与することになったのは、常日頃畑で使用されていた農薬が増加する違和感からでした。 また同時に自然な、昔ながらの農業を行うことはマクラーレンヴェイルの気候風土において、実現可能だったからです。

合成化学薬品・肥料、遺伝子組み換え等は一切使用しない

有機農法は外部からの流用を最小限に抑えることから始まります。 葡萄は合成化学薬品、肥料あるいは遺伝子組み換え等の使用は一切無く育てられています。 またシステムとして有機農法を行うことは土地、水や空気から有害で化学的な要素を切り離すことになります。それにより、動植物、微生物のより豊かで健康的な環境を築くことになり、最上級のワイン用ブドウを育てることに最適な環境だと考えています。

黄色い花のバターカップが不要な雑草から葡萄樹を守る

葡萄畑ではサステイナブル雑草管理を行い「バターカップ」と呼ばれる可愛らしい黄色の花を芽吹かせる植物を植えることで、この植物より背の低い雑草は育たないようにする管理法を見出しました。 それにより、機械類を使用することも最小限に抑え、効率性も増し、環境への影響も最小限に抑える事が実現したのでした。

このワインにまつわる裏ストーリー

さて、人には思い入れというものがあって、やっぱりなんていうのでしょうか、直接会って人間関係が少なからずあるものに対しては, 誰かに紹介する時にもつい熱がこもってしまいます。

例えば私にとっては、過去に訪問した国やその生産者であったり、懇意にして下さるインポーターさんであったり、例えメールだけの間柄であっても、その文面やタイミングから、「あ、本当に向き合って下さっているんだ」と感じさせて頂くことであったり。

さて、私にとっての【ワインのスタート地点】ともいえる国は「オーストラリア」でした。

大学卒業を目前に控えた22歳の2月～3月。「せっかくなら卒業旅行も兼ねて、ワイン産地へ行ってみたい」と思い、南オーストラリア州の州都アデレードでホームステイをしました。

その際「語学学校へ行くだけではもったいない」と思い、週に2～3回、語学学校の授業後に現地のTAFE(公立の職業訓練専門学校)へ行ってワイン・スタディ・コースも受けました。

このころから、欲張りな性格…(笑)

他の社会人に交じってのワイン講義は、もちろん英語で進んでいきます。最初は先生の言葉のスピードにも付いていけず、「いろんなステップを飛ばし過ぎたかも…」と思いました。

それでも、オーストラリアの広大なぶどう畑を直に見られた事、現地の方たちに混じって学ぶ努力ができた事が私にとっては宝物でしたし、「もっとワインの事を知りたい」と思わせてくれました。

この時の経験が有ったからこそ、今の私のワイン愛があるのだと思っています。

そして、不思議な事に、オーガニック且つ酸化防止剤無添加のワインで初めて「美味しい！」と心が躍ったのもオーストラリアのワインでした。

それが、数年前に出会った「ﾊﾞﾄﾙ･ｵﾌﾞ･ﾎﾞｽﾜｰｽ／ピューリタン・シラーズ」だったのです。

当時の酸化防止剤無添加ワインは、ほとんどが野性味あふれる硫黄臭のオンパレードでした。安易にレストランなどで出してしまうと、「このワインは劣化していない？」などと言われかねない。

そんな中で、このピューリタン・シラーズだけが、「こういったタイプに慣れ親しんでいない方でも、ファーストタッチから絶対美味しいと感じてもらえる！」と直感的に思える初めてのワインでした。

その後実際に仕入れし、おかげさまで大評判で今に至っています。想い出のワインがこうして皆さんに受け入れてもらえている事は本当に嬉しく「やってきて良かった」と実感がわくことでもあります。

ＷＥＢ担当：吉田さき子