殺虫剤、化学肥料を使わない自然な農法

現当主は3代目ウンベルト氏。1992年にエノログ（ワイン醸造技術者の国家資格）を取得し、1993年に父からワイナリーを引き継ぎ現在に至ります。キャラクターの違う4区画を計12ha所有。「ワインの品質は90%葡萄の品質により決まる」と考える彼は平均樹齢を40～45年程に保ち、硫黄と銅以外、除草剤、殺虫剤、化学肥料を使わない自然な農法で葡萄を育てています。畑の土は柔らかく、様々な種類の雑草、花、昆虫にあふれています。

アルコール、酸、ミネラルが豊富

マテリカの人口は10,000人、ワイナリーは2010年現在9つしかないまだまだ無名の生産地です。同じマルケ州のヴェルディッキオでもDOCイエージの作付け面積は3200haなのに対してマテリカは320haと十分の一に過ぎません。マテリカのロケーションは海に近いイエージから内陸に50km入った、モンテ・サンヴイチーノ山脈に囲まれた標高450～550mに位置する山岳地帯です。味わいはフルーティなイエージに対してアルコール、酸、ミネラルが豊富で全ての数値が高いレベルで凝縮しているのが特徴です。また2010年VTより、リゼルヴァタイプがDOCGに昇格されました。

このワインの特徴は

どっしりと凝縮した、奥行きのあるフルボディの赤。標高450mのマテリカ村にある、ボルゲリに近い粘土質の南向き畑より収穫されるメルローを手作業で収穫し、樽熟成を行いました。重たいマテリカの土壌とメルロー種が完ぺきにマッチした土地の風味満点の重口。樽のバランスも良く、最高にリッチな仕上がりです。