焦らずゆっくりと変化する、その時間を楽しもう

揮発系の香りから甘やかなベリーのアロマへと変わります。
冷涼感のあるレッドカラントの果実感とチャーミングな酸が麗しい逸品です。

7～8歳頃から畑の仕事を手伝い、
絶対にワインを作る!と決めていた天才醸造家！

セバスチャン･リフォー氏。
1981年12月5日、サンセール生まれ。
彼の畑の守り方は凄い拘りがあります。
無農薬をベースにスパルタ教育！
でありながら、最終的には葡萄に限りなく優しい農法。
基本はほっておくのです。
甘やかせていてはいけません。
そして必要な時に手を差し伸べます。
35もの違う個性の畑を管理するのですから、その子達のリズムを
読み取らないといけません。
ソーヴィ二ヨン・ブランの畑は11ha。
その中の4haが上のクラスの畑です。
そこは一切トラクターを使用せず、100％馬で手入れをしています。
この仕事量は半端ではありません。
そうそうここだけの話しですが、その肥料は勿論愛情を沢山
注いでいる馬にも協力をして貰っております。(笑)

ワインはゆっくりと発酵させ、その後１年熟成させます。
無理に温度を上げたり、MLFを促進させる事は一切行いません。
全ては葡萄の神様に委ねた醸造方法、ひたすら待つのみです。
最初は大きなタンクで発酵させ、MLFの時に樽に移し替えるのです。
セバスチャンが言うには、朝醸造所に出勤してまず発酵チェックを最初に行います。
その方法はタンクの上の部分の音を聞いて、
タンクの中位の部分の音を聞きます。
最後に一番下の部分の音を聞きます。
１つの同じタンクでもチチチチチ・・・という速度が違うのです。
それを毎朝毎朝確認するのです。
それが冬の朝の日課になるそうです。
樽発行の場合、物理的に樽の上からの音しか確認できません。
それでも十分面白いのですから、３つの個所は全く違う音を奏でるのは本当に楽しい事なのでしょうね。
サンセールはロワールの中でも収穫は遅い生産地です。
その遅い生産地の中でもセバスチャンはさらに熟度を上げる為、
他の人たちよりも２週間位収穫を伸ばします。
その徹底ぶりは半端ではありません。