2008年より亜硫酸不添加で自然なワイン造りを実践

醸造家のアントニー・トルテュルは元々化学を専攻し化学者を目指していましたが、2001年にトゥールーズで起きた化学工場の爆破事故を機に近代化学に疑問を持ち、自然を尊重する農業の道に進むことを決意します。その後南仏のベルジュラック、コルビエール、フィトー、シャトーヌフ・デュ・パプ等で6年間栽培や醸造を経験し2008年、若干25歳でネゴシアンとして独立しました。

高樹齢、土着品種、有機栽培

彼はネゴシアンながら買い付ける葡萄に対する拘りが非常に強く、樹齢は40～110年の非常に古い葡萄であること、収穫に立ち会わせてくれる畑、収量の低い畑、その土地の土着品種であること、日当たりが良く斜面の急な水はけの良い畑など、南仏、ローヌの各地へ自ら足を運び、厳選した約40軒の有機栽培農家から葡萄を（シャトーヌフ・デュ・パプやサンシニアン、ピック・サン・ルー、フォジェール、アルディッシュなどから）買い付けています。また最近は、自社畑も購入しドメーヌとしてもワインを造り始めています。

醸造もシンプルに

醸造においては非常にシンプルで、赤ワインはマセラシオン・カルボニックで全房発酵（一部除く）、亜硫酸不添加、無清澄・無濾過。白ワインはキュヴェにより低温発酵、常温発酵を使い分け亜硫酸不添加、無清澄・無濾過で瓶詰めをします。

ラ・ソルガ＝泉

「La Sorga」の名はオクシタン語の「La Source（泉）」に由来します。アントニーがワイナリーを所有する地域の名でもあることから名付けられました。
主催者としても参加するアンジェのサロン Les vins anonymesは世界中のナチュラルワインのバイヤーで埋め尽くされるそうで、アントニー氏はフランスのナチュラルワインを牽引する中心的人物と言っても過言ではありません。

このワインの特徴は

僅かにタンニンを感じます。信じられない程の飲みやすさ！サンザシ、パイナップル、サフラン、アロマティックで石灰岩由来のミネラルが際立ちます。口当たりは収れん性があり、僅かにタンニンを感じます。
リムーの泥灰岩石灰質土壌。シャルドネ100％（樹齢5年）。除梗し16日感のマセラシオン、キューヴで澱と共に7ヵ月間熟成。