開栓前のワインの保管方法について

開栓前のワインの保管方法について

2014.12.09 posted

先日こんな質問がありました。

Q.「ワインはちゃんとしたワインセラーで保管しなきゃいけないの?」

A. 無くても大丈夫です。

自宅にワインセラー、持ってない方がほとんどです。
常温で店頭に並んでいるようなデイリーワインなら、
ご家庭の冷暗所に置いておいても、さほど問題はありません。

ただ、問題なのは日本の夏の暑さ。
30度以上の気温にさらされることは、
ワインによっては品質の変化を起こしてしまいます。

また、急激な温度変化も大敵。
瓶内の空気が収縮・膨張することで、液漏れや栓浮きが起きます。
そうなったワインは品質が変わってしまいます。

【アドバイス】

直射日光の当たらない「冷暗所」か「冷蔵庫」に保管。
(ワインの最適な保管温度は13~15度です。)
家庭用冷蔵庫の場合、10度前後と少し冷えすぎですが、
直接冷気の当たらない場所(野菜室など)を選んで
保管すればよいでしょう。

 ※ 注意が必要なワイン

  ・高級な長期熟成(2年以上)タイプ

何年もご自宅で保管される場合は、温度や湿度が
一定に保たれていることが非常に重要になります。
この場合は、冷蔵庫よりセラーをオススメします。
最近は、ワインの保管をしてくれる有料サービスも
あるようですので、検索してみるのもいいかもしれません。

・酸化防止剤無添加、もしくは極少量のもの

これらは酵母がワインの中に残存しているものがあります。
すると温度が上がるとワインの発酵を再開してしまいます。
発酵時には、炭酸ガスもできるのです。
結果として、ワインの栓が浮いてしまったり、
液漏れや品質変化を起こしてしまいます。
そうならないために、やはり13度~15度での保管が必須になります。
家庭用の冷蔵庫(10℃前後)でも問題はありません。

ぜひ参考にしてくださいね。

この記事を書いた人

ハウディ

名古屋で自然派ワインを筆頭に日本酒・焼酎などを扱う酒専門店。酒類有資格者が8名在籍(ソムリエ3名、エキスパート2名、きき酒師2名、焼酎きき酒師1名)。こだわり食品の品揃えも豊富で面白いと評判。WEB担当が更新しています。

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