カナダ在住の酒通から聞く現地ワイン事情

カナダ在住の酒通から聞く現地ワイン事情

2017.11.02 posted

こんにちは。
自然派ワインをこよなく愛する自然ワイン専門店ハウディです。
今回は自然派ワイン好きに、こんな話題をお届けします。


◇ ワイン通信

カナダ在住の酒通から聞く現地ワイン事情


 

カナダ 自然派ワイン

先日、長年の友人でカナダ在住の

みゆきさんが日本に一時帰国していました。

 

彼女は愛知県豊川市出身。

現在はロッキー山脈のお膝元カルガリー市に住んでいます。

カルガリー カナダ 自然派ワイン

 

以前私がカナダに渡り、CA研修のためにステイしていた施設で

みゆきさんが働いていたのが出会いのきっかけ。

 

その時からのご縁で、もう10年以上のお友達です。

そんなみゆきさん、現在はバーテン&酒屋勤務。

 

「お酒」という共通の話題で盛り上がり、

カナダのワイナリー情報を聞くことができました。

そんな情報を簡単にまとめてみました。

 

 カナダにワイナリーがどんどん増えている

カナダ ケロウナ 自然派ワイン

日本にいるとなかなか馴染みの無い「カナダワイン」。

知っているとすれば葡萄を凍らせて造る

「アイスワイン」ぐらいの方も多いのではないでしょうか。

 

ところが、昨今の温暖化の影響により、

葡萄栽培ができない程寒いと言われたエリアでも

葡萄が育ち、ワインができるようになってきています。

 

その代表的な国の一つがこのカナダなのです。

カナダでの本格的なワイン造りの歴史は、まだ50年にも満たないそうですが、

今では、ワイン造りに魅せられた生産者がどんどん増えて、

なんと!大小合わせて600以上のワイナリーが存在しているんですって!

その急拡大ぶりを見ると、日本のそれと少し近い気がして親近感が持てますね。

 

カナダのワイン産地

みゆきさんが行ってみて感心したのは、想像以上にワイナリーが多く、

また各ワイナリーが観光客に対してOPENな事。

試飲も楽しみ、お話も色々聞けて本当に楽しかった!とおっしゃってました。
カナダ 地図 自然派ワイン

ブリティッシュコロンビア州

カナダの玄関口ともいわれる「バンクーバー」がありますね。
寒いと言われるカナダですが、ここは比較的温暖で雨がよく降ります。
海の幸も美味しく、日本人観光客にも人気のエリアですね。

ワイン産地名

バンクーバーアイランド、
ガルフアイランド、
フレイザーバレー
シミルカミーンバレー、
オカナガンバレー など

 

オンタリオ州

若者や先端情報が集まる街「トロント」が有名。
街中にそびえたつCNタワーは、世界一高い自立式建造物(2007年まで)で、
私もちゃっかり登ってきましたよ。

ワイン産地名

ナイアガラ半島(加えて10の準アペラシオン)
プリンスエドワード・カウンティ、
レークエリー・ノースショア など

 

ケベック州

あのメープル街道で人々の心をつかむ景勝地!
カナダ国内で唯一、フランス語が公用語の州で、
現地の標識やスーパーでのお買い物もフランス語なんですよ。
ワイン産地名

イースタン・タウンシップス、
モンテレジ、
ウエスト・デュ・ケベック、
エスト・デ ュ・ケベック、
サントル・デュ・ケベック など

 

ノヴァ・スコシア州

赤毛のアンが住んでいたことで認知度の高いエリア。
海と自然が織りなす景色に癒やされる人が後を絶ちません。
ホエールウォッチングも人気のようです。

ワイン産地名

エイヴォン・リバー渓谷、
マラガッシュ半島、
ラヘイヴ・リバー渓谷、
ベア・リバー渓谷、
アナポリス渓谷、
ガスパロー渓谷 など

 

これらのエリアで、年々上質なワインが造られるようになってきています。

今はまだ冷涼な地域に適したぶどうが大半ですが、

この温暖化の影響もあり、

年を経るごとに栽培ブドウ品種も変わってくることでしょう。

 

カナダらしい珍しい品種も

みゆきさんが飲んだ中でも、

日本では見たことがない白ぶどう品種が

なかなか美味しかったよ、と教えてくれました。

それは、オルテガ。

ミュラー・トゥルガウとジーガーレーベの掛け合わせから生まれた品種で、

マスカットや桃のような香り豊かなワインになるのが特徴です。

カナダではバンクーバーアイランドが主要産地で、

ワイン用以外にも、ジュースにしたり干しブドウにしたり、

と比較的用途範囲が広い品種のよう。

まだまだ日本では手に入れる事が難しいようですが、

いつか飲んでみたいですね。

 

まとめ

冷涼でアイスワインのイメージが強かったカナダ。

でもこうして、内部からのワイン事情を見てみると、

高品質のワインのための基盤が、どんどんできあがってきています。

また、自然を大切にする精神が根付いているからか、

オーガニックやビオディナミ農法で取り組む生産者も数多く存在するようです。

参考:http://winesofcanada.ca/

この様子だと、そのうちとても品質に優れたスパークリングワインが生まれ、

シャンパンを脅かす日も来るのではないか…?と予想したりして。

どちらにしても、今後もカナダワインからは目が離せません。

 

こんな情報はいかがでしょうか?

自然派ワインを楽しむ参考になれば幸いです!

 

それでは!

今日も楽しいワインタイムを♪

(*^^*)/☆ CHEERS!

 

この記事を書いた人

ハウディ

名古屋で自然派ワインを筆頭に日本酒・焼酎などを扱う酒専門店。酒類有資格者が8名在籍(ソムリエ3名、エキスパート2名、きき酒師2名、焼酎きき酒師1名)。こだわり食品の品揃えも豊富で面白いと評判。WEB担当が更新しています。

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