勘違いしていませんか?ボジョレーの本当のところ。暑苦しいほど語ってみました。
こんにちは。
自然派ワインをこよなく愛する自然ワイン専門店ハウディです。
今回は自然派ワイン好きに、こんな話題をお届けします。
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◇ ワイン通信
勘違いしていませんか?ボジョレーの本当のところ。暑苦しいほど語ってみました。
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毎年11月の第3木曜日に解禁される、
秋の風物詩ワインと言えば、
ボジョレー・ヌーボー
ですね。
目次
2018年のボジョレー・ヌーボー解禁は11月15日(木)。
さて、今年もボジョレー・ヌーボーの足音がじわじわと迫ってきました。
そうなってくると、毎度気になるのが、
「今年のボジョレー・ヌーボー、出来はどうなの?」
この質問、ここ数年はどちらかというと、
「さぁ今年はどんな言葉で表現してくるのかな?」
という、ある意味裏の期待を含んでいます。
それもそのはず、ほとんどの年が
「今年は美味しい!」
「今年は100年に1度!」
「今年は今世紀最大!」
と、高評価のオンパレード。。。
むしろ
「悪い年なんて無いんじゃない?」
と疑われまくっている。。。
事実、お客様に尋ねられ、
「今年の味わいは・・・」と現地の情報を交えて話しても
「まぁ、そう言うしかないだろうしね。」
と、事実の半分くらいしか信じてもらえていないことがありました・・・。
ボジョレーヌーボーを飲む目的は?
さらに、ボジョレー・ヌーボーは
「義理で飲む」
「お祭り気分の一環みたいな」
と、軽視している人が非常に多い!
残念ながら、「美味しくないから」
という言葉も山のように聞きます。
そんな時、私は心の中で
「ちょっと待った-------っ!!!」
と、ねるとんバリの勢いで叫んでしまいます。
(あ、世代がばれる?)
そもそも、歴史あるボジョレー地区のワインの情報が
ほとんど伝わっていない事が問題なのです。
ボジョレー地区ってヌーボーだけ?
さて、ボジョレー・ヌーボーというこの言葉。
これは、フランスのボジョレー地区で造られる、ヌーボー(新酒)の事を意味しています。
ここで質問。
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◇ボジョレー地区で作られるワインは、ヌーボー(=新酒)だけではない事をご存知ですか?
◇ヌーボー(=新酒)と熟成型のものとでは、製法が違うことをご存知ですか?
◇熟成型のボジョレーワインがいかに素晴らしく、モノによっては上質なピノノワールに匹敵するポテンシャルがある事をご存知ですか?
◇今の自然派ワインムーブメントの父とも言われる人物が、偉大と言われるきっかけのワインがボジョレー地区のものだったということをご存知ですか?
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もし、上記を見て、
「全部知ってるよ、それでも好みじゃないんだ。」とおっしゃるなら、
残念ですがそれは仕方ありません。
ですが、もしどれかひとつでも知らないのであれば、
ぜひそれを試してみてほしいと思います。
進化するボジョレー・ヌーボー
そして実は、近年のボジョレー・ヌーボーは、
もの凄く上質に美味しく進化を遂げています。
だって、これだけ日本人が疑り深くなっているのに、
手を抜けるはずがありません。
ボジョレー・ヌーボーの最大の消費国は日本です。
つまり彼らにとって、ボジョレーの本質を如実に語ってくれるのが日本人なのです。
これだけ舌の肥えた日本人が、適当に造った味わいで
納得するはずがないことぐらい理解しています。
原料ぶどう、ガメイの事
これは、「ガメイを好んで飲む人」の事。
ガメイはボジョレー地区を代表する黒ぶどう品種です。
もちろん、ボジョレー・ヌーボーもこのガメイを原料に造られます。
そう、つまりこのボジョレーのガメイが、
ピノノワールほど価格が張らないのに、ほど良いタンニンとバランスの良い酸とが楽しめ、
長期熟成型のものに至っては、その味わいの深さに驚きと称賛が増え続けている。
ということで、ガメラーの人たちにひそかに人気なのです。
これからの時代は、王道と言われてきた一部のぶどう品種に偏るのではなく、
多様性を楽しむ時代と言っても過言ではありません。
事実、今まで軽視されてきたぶどう品種が、
世界各地の優良な生産者によって
上質なモノへとどんどん進化を遂げています。
ガメイはその中でも先駆的な存在の一つと言えるでしょう。
まとめ
さて、相当熱くるしく語ってまいりました・・・。
正直、まだ8月位の段階では、ボジョレー・ヌーボーに関しての味わい予想はできません。
これから9月~10月に向けての天候が、大きく影響します。
こればっかりは、天命を待つのみですが、
優良な生産者はしっかり状態を見極めて、
できうる限り最高の状態で私たちの待つ日本へ送り届けてくれることでしょう。
こんな情報はいかがでしょうか?
自然派ワインを楽しむ参考になれば幸いです!
それでは!
今日も楽しいワインタイムを♪
(*^^*)/☆ CHEERS!
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