話題沸騰!ナチュラルワインの新ジャンル「オレンジワイン」とは?
2022年12月更新
近年自然派ワインが好きな方から「オレンジワイン好き!」「一度試してみたい!」という声をよく聞きます。
初めて聞く人にとってみれば、「オレンジ?あの柑橘の?」と思いがちではありますが、そのオレンジではありません。
今回は自然派ワイン界隈でトレンドになって久しい「オレンジワイン」について掘り下げてみましょう。
「オレンジワイン」とは?
「オレンジワイン」とは、赤ワインのように造った白ワインの事を言います。
通常赤ワインは黒ブドウの実に含まれる果汁、果皮、種、などを一緒にして発酵させて造られます。これら果汁以外の原料が色素やタンニン(渋み)の元となり、赤ワイン独自の色合いが抽出されます。
一方通常の一般的な白ワインは、白ぶどうの果汁のみを発酵させて造るので、色素やタンニンはほとんど抽出されることがありません。
「オレンジワイン」は、白ぶどうを原料にして、赤ワインの製法と同じく果皮や種なども果汁と共に漬けこみ発酵させてつくるもの。
すると、白ブドウの色素が抽出され、液体が褐色に色づきます。その色合いから「オレンジワイン」と呼ばれているのです。また、アンバーワインと言われる場合もあります。
「オレンジワイン」の発祥はどこ?
「オレンジワイン」の発祥は8000年前のコーカサス地方(現ジョージア)と言われています。古代人は茶褐色をした素焼きの土器を用いて様々なものを保管したり、運搬したりしていました。そんな土器(素焼きの甕)を地中に埋めて、その中にぶどう果汁、果皮等を流し込み、地中という自然環境の中で発酵させて造るのが、コーカサスワインの伝統製法です。
「オレンジワイン」はどんな味?
オレンジワインの味わいの特徴は、渋みを感じることです。白ぶどうの果皮や種にも渋み成分のタンニンが含まれています。それらを一緒に漬けこんで発酵・醸造させるので、できあがったワイン渋みが感じられます。
「オレンジワイン」と相性の良い料理
和食や日本の発酵食品ととても相性が良いです。
お出汁のきいた煮物やおでん、お魚の煮つけやお漬物、そしてワインにはご法度とも言われている魚卵と合うものも見つけることができるでしょう。
「オレンジワイン」の適温は?
適温はワインによって変わりまが、10~15℃。白ワインほど冷やしすぎず、赤ワインよりは低めの温度を目安としてみてください。
まとめ
ナチュラルワインのブームと共に注目度が増した「オレンジワイン」。その魅力は奥深く、知れば知るほど興味をそそられます。
「オレンジワイン」を試した事が無い方は、ぜひ一度チャレンジしてみてください。
今までの白ワインとは印象が異なるので、信頼のおけるワインショップや詳しいスタッフさんに確認されるのをお薦めします。
貴方の今までのワインに対する概念を覆す衝撃があるかもしれませんよ♪