11月11日解禁!オーストリア産ワインの新酒「ホイリゲ」とは
芋・栗・南京と言えば、秋の味覚の代表格。ほくほくの食感と甘味ある味わいで、老若男女の味覚を虜にする旬の食材ですね。
では、ワインラバーがイメージする秋の味覚と言えば、やっぱりブドウ。そしてそのブドウから生み出される新酒じゃないでしょうか。
新酒と言って真っ先に思い浮かぶのは、フランスの「ボジョレー・ヌーボー」だと思います。こちらは毎年11月の第3木曜日に解禁する事で有名ですね。
ですが、実はフランス以外でも新酒があるのです。今回はヨーロッパの中でも中欧に位置するオーストリアに目を向けてみます。
オーストリアの特徴
オーストリアは中央ヨーロッパにあるドイツ語圏の国です。
国土の60%以上が山に覆われ、山間の村、バロック建築、帝国の歴史やアルペンの険しい山岳地域などが特徴です。
ドナウ川沿いにある首都ウィーンにはシェーンブルン宮殿やホーフブルク王宮があり、モーツァルト、シュトラウス、フロイトもこの地の出身です。
そのほかにも、北部に広がるボヘミアの森、トラウンゼー湖、東部にあるブドウ畑などが観光地として有名です。
オーストリアのワイン
オーストリアの様々な持続可能的ブドウ栽培方法の概観
オーストリアの総栽培面積の15,3 %に相当する6,976 ヘクタールは既にオーガニック農法*が採用され、世界的にこの分野を牽引する役割を担っています。オーガニック農法の栽培面積の約5分の1(1,433ヘクタール)は、バイオダイナミック農法**が行われています。さらに15,2%はサステイナブル認証を取得しており、残りもほとんどが統合的葡萄栽培の基準に沿った栽培***を実践しています。
出典:https://www.austrianwine.jp/our-wine/sustainability
オーストリアはオーガニックワイン先進国とも言われ、昔からケミカルなものを使用しないブドウ栽培が奨励されてきました。
そのためケミカルフリーを意識する方にもお勧めしやすいワインが多くあります。
また、 バイオダイナミック農法 (ビオディナミ農法ともいう)を提唱したことで有名なルドルフ・シュタイナーは、オーストリア出身です。
ホイリゲが持つ2つの意味
ホイリゲはオーストリアを代表するワインですが、ホイリゲの故郷といわれるウィーンで造られるホイリゲが本場のホイリゲと言えます。
そしてホイリゲには2つの意味が込められています。
1つはその年収穫してできた“新酒”のことで、聖マーティンの日(11月11日)から1年間新酒として飲まれます。
もう 1つ はそのホイリゲワインを提供する“居酒屋”のことをさします。
ホイリゲ=居酒屋の歴史
ホイリゲと呼ばれる居酒屋の歴史は今から220年以上前に遡ります。
マリア・テレジアの息子である皇帝ヨーゼフ2世はウィーンの葡萄農家に「自家製ワインを小売し、簡単な食事を供してよい」という特別許可を与えました。
そこから居酒屋としてのホイリゲが始まったのです。
新酒のホイリゲを楽しむには
ホイリゲは、毎年11月11日に解禁されます。
日本ではボジョレー・ヌーボーに比べて認知度が低い分、取り扱いをしているワインショップもまだまだ少ないのが現状です。
また、その認知度ゆえに、ショップ側も仕入れ量はさほど多くないでしょう。
そのため、確実に手に入れる方法は
①取り扱いのあるワインショップで予約する
②ネット通販で検索して予約する
③解禁日以降にワインショップ、通販で探してみる(手に入れる確率は下がります)
となります。
まとめ
ワインの新酒はボジョレー・ヌーボーだけではありません。
日本ではまだ馴染みの少ないホイリゲを知っているだけでもワイン通。
ぜひ中欧の国オーストリアの新酒を秋の新たな楽しみに加えてみてはいかがでしょうか。
ハウディでは新酒ホイリゲを積極的に扱っています。
過去にはホイリゲを含めた新酒の飲み比べワイン会を行った実績もあります。
2022年は以下の「ツァーヘル ホイリゲ」赤・白を入荷します。
<生産者情報>
Zahel ツァーヘル
ツァーヘルのワイナリーは1766年マリア・テレジアによって“マウワー”の小学校として建てられました。ツァーヘル家は3世代にわたってワイン造りを行い、わずか0.5ヘクタールの畑から、ホイリゲ居酒屋は4つのテーブルから始めました。今日ツァーヘルはウィーンでも最も有名な畑ヌスベルグなど、ウィーン全ての葡萄生産地に畑を持つまでに成長しました。日本へは2005年以来毎年安定した品質のホイリゲ(新酒)を輸出。日本市場におけるホイリゲワインの草分け的存在です。2000年より有機農法を実践しており、エステートのロゴの「バタフライ蝶」は自然な葡萄栽培を象徴しています。2018年より「デメター」認証を取得しています。
<商品情報>
■ 白
産地 | オーストリア・ウィーン |
ブドウ品種 | ゲミシュター・サッツ=混植混醸 (シャルドネ 、リースリング 、ヴァイスブルグンダー、グラウブルグンダー、 グリューナー・フェルトリーナー、トラミナー、ノイブルガー) |
平均樹齢 | 35年 |
土壌 | 貝殻石灰質土壌をベースに砂質と粘土質が被さる土壌 |
味わい | フレッシュな柑橘系果物や青りんごの果実味、キビキビとした酸味、 エレガントで生き生きとした味わい。優しい甘みとミネラルの余韻が残ります。 |
■ 赤
産地 | オーストリア・ウィーン |
ブドウ品種 | ロートブルガー (ツヴァイゲルト) |
平均樹齢 | 40年 |
土壌 | 貝殻石灰質と粘土質から成る土壌 |
味わい | 濃いチェリーとベリー系のアロマに果実味、柔らかく滑らかなタンニンの フルーティーで生き生きとした酸味との調和がよく取れた辛口赤ワインです。 |
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